1人暮らしのため新生活を始める方や、引越により家電を買い替える方など、この時期は家電製品が注目される時期です。洗濯機もその代表例ですが、ドラム式と縦型の違いをご存じでしょうか。
今回は洗濯機のドラム式、縦型の違いについてご紹介します。買換えや新規購入をお考えの方は是非チェックしてみてくださいね。
■縦型とドラム式どんな違いがあるのか
それぞれの特徴を見てみる前に、日本ではどちらの方が一般的なのでしょうか。
ALL Aboutが公表しているアンケート結果によると、実に7割強の人が縦型洗濯機を使用していると答えています。
ドラム式は全体の2割弱、縦型は7割強と3倍以上もの差が出ています。また違うアンケートの結果ではドラム式を使用しているのは家族層が主流で、単身・一人暮らしの方は縦型を使っている人がほとんどと言います。
ではなぜそのような違いがあるのでしょうか。
実際に縦型、ドラム式の違いと見ていきましょう。
■縦型洗濯機の特徴。幅を取らず、お求めやすい価格
洗濯機に求められる大きな役割はまず、洗浄力です。
縦型とドラム式の大きな違いは洗浄方法にあります。
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こすり洗い
縦型洗濯機は洗濯槽が縦に設置され、左右に回転します。たっぷりの水をかき回し洗剤を泡立てながら洗濯物の汚れを落とす「こすり洗い」が縦型洗濯機の洗浄方法です。
洗濯物同士がこすれ合いながら汚れを落とすため、洗浄力が高く、泥汚れなどもしっかりおとしてくれます。しかし、こすり洗いをしているため、衣類同士が絡まりやすく生地が傷みやすいというデメリットも。
特に、洗濯物を取り上げる時には絡まっていることが多く、深さもあるため取り出しにくいという点もあります。身長が低めの方や体力に自信が無い方にはすこし負担になるかもしれませんね。
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ヒーター乾燥
縦型洗濯機の乾燥機能は「ヒーター乾燥」が一般的です。
空気中に湿気を排出して乾かすタイプと、冷却水で湿気を含んだ温風を除湿し乾燥の際に発生する水蒸気を水に戻して機外へ排出する水冷除湿タイプの2種類が存在していると言います。言葉にするとイメージしにくいですが、縦型洗濯機はドライヤーで乾かすイメージです。洗濯機全体の温度が高くなり、洗濯物へのダメージも大きく、電気代がかかる点から、乾燥機能はあまり…かもしません。
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設置がしやすく、価格が低め
縦型はドラム式に比べてスリムな設計が多いのも特徴です。場所をあまりとらないので、設置がしやすく中古物件でも安心して購入できます。また価格もドラム式に比べるとグッと低めになるので、1人暮らしには選ばれている点かもしれません。
■ドラム式洗濯機の特徴。節水が出来、衣類が痛みにくく、乾燥機能が充実
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たたき洗い
ドラム式洗濯機は、洗濯槽の回転軸が横や斜めになるため、回転とともに洗濯物が持ち上げられ落ちると繰り返す「たたき洗い」で汚れを落としていきます。縦型の「こすり洗い」と異なり、洗濯物同士の摩擦が少ない分、衣類への負担が少なく傷みにくいと言われています。
また、ドラム式は洗濯槽が斜めに設置されているため、衣類同士の絡まりが少なく取り出しやすいという特徴もあります。
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節水
ドラム式の大きなメリットは節水できる点です。
洗濯槽が斜めになっているため、使用する水の量が抑えられ洗剤も濃縮されたものを選ぶことが出来ます。パナソニックが発表しているデーターでは、ドラム式の使用水量は約78リットルに対して、縦型は約110リットルを使用すると言われ約1.4倍も差があると言います。(洗濯・乾燥容量10キロの場合)
1カ月、1年と洗濯を繰り返せば、その差も広がり水道代にも変化がでてきますし、洗剤を使用しよごれを落とすため汚水の排出量も変わってきます。環境面で考えると、ドラム式の方が環境にやさしいエコ洗濯機と言えるかもしれませんね。
※ドラム式は使用水量が低いため、色映りがしやすいとも言われており、白物と色物を分けて洗濯することがより推奨されています。
【プラスポイント】
洗剤を見てみるとドラム式専用というのがありますが、洗剤にも違いがあるのでしょうか。
ドラム式洗剤は縦式洗剤に比べるとコンパクトです。これは洗剤自体を濃縮しているため。使用水量が少なくて済むドラム式洗剤には「ポリマー成分」が多めに配合されています。ポリマーが洗濯物に浸透することで汚れた水が洗濯物に戻るのを防いでくれるためです。
洗剤にも洗浄方法による違いがあるのですね!
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ヒートポンプ方式が主流
ドラム式洗濯機の乾燥はヒートポンプ方式が支流です。それ以外にも「低温風パワフル乾燥」や「ヒーター乾燥」もありますが、除湿機で乾燥させるイメージのヒートポンプ方式が一般的です。
湿気を含んだ空気を除湿し機外に排水、乾いた温風で乾燥させるヒートポンプ方式は、低い温度で乾燥させるため衣類へのダメージも低く、電気代も抑えられると言います。
電気代や衣類へのダメージも少ないので、気持ち的にも乾燥機能が使いやすいですね。梅雨時期や昼間に洗濯が難しい方には便利な機能です。
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寸法が大きく、価格も高め
機能面ではメリットが多く感じるドラム式ですが、寸法は縦型に比べると大きく設置に制限が出る可能性があります。「引越したらドラム式にしよう!」と楽しみにしていた方でも、場合によっては設置場所が確保できず置けないことも。
また価格も縦型に比べると高価格になります。
またドラム式は一度洗濯が始まってしまうと、途中から追加ができない(途中であけるとミ水が出てきてしまうため)というデメリットもあるようです。
縦型、ドラム式それぞれにメリット、デメリットがあるので、ご自分の予算や洗濯回数に合わせて選ぶのが良さそうですね。
■新生活に新しいタオルでスタートしよう
新しい環境で生活を始めるなら、タオルも一緒に新調しませんか。
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いかがでしたでしょうか。
新しい生活に向けての参考になれれば嬉しい限りです。