雨が降り続き、じめじめと洗濯物が乾きづらい梅雨時期がやってきました。紫陽花が咲いたり、自然界では恵の雨となりますが、室内では洗濯物の乾き以外にもカビやダニが多量に発生する時期とも言われています。
そんなカビやダニは人体にどのような健康被害を与えるのでしょうか。
今回は梅雨時期に大量増殖するといわれているカビやダニの健康被害とその対策についてお届けしたいと思います。第1部では身体面について、第2部では心への影響についてもお伝えしていきますね。
■部屋干しや浴槽など湿気が多い場所に発生するカビ
カビは湿気の多い環境で繁殖しやすく、壁や床、家具、衣類などさまざまな場所に発生することがあります。 カビのスポア(細胞子)は空気中に浮遊し、私たちが吸い込むことで健康被害が発生すると言われています。
では具体的にカビを体内に吸いこんでしまうとどのような影響がでるのでしょうか。
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アレルギー反応
カビのスポア(細胞子)にはアレルギーを引き起こす成分が含まれており、吸入することでくしゃみ、鼻水、咳、呼吸困難などのアレルギー症状が起こることがあります。
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呼吸器疾患
カビの細胞子や成長物質が体内に入り込むと、喘息の発作や気管支炎の症状を悪化させる可能性があります。また、免疫力の低下した人では、重篤な肺炎などを引き起こしたり、普段は食べても何も感じない食品へのかゆみ・蕁麻疹などのアレルギー反応を引き起こす可能性も考えられます。
■梅雨時期では○○倍で増殖すると言われているダニ
ダニは主に家の中のほこりや寝具などに潜んでいます。 気温20~30℃&湿度60~80%の環境下では一気に増殖すると言われており、その数値は150倍にもなるとか!?!
特にカーペット、布製品、布団、ベットなどに多く存在します。ダニ自体が人間にダメージも与えますが、ダニの糞や死骸などが体内に入り、人体に悪影響を与えると言われています。
具体的には以下の様な影響があります。
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アレルギー症状
ダニの糞や死から放出されるアレルゲンが、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が必ず起こります。くしゃみ、鼻づまり、かゆみ、皮膚のかゆみや湿疹など一般的なもの症状です。
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喘息の悪化
ダニのアレルゲンは喘息の発作を起こす可能性があります。喘息を持つ人々は、ダニの存在が気道炎症を増加させ、症状を悪化させる可能性があります。
カビもダニも人体に与える影響としては皮膚へのかゆみ、くしゃみなど同じような症状です。また喘息や気管支に持病をお持ちの方には、梅雨時期は特に注意が必要になってくることが分かります。
■今日からできるカビ・ダニ対策
「お願いだから発生しないでー」と言っても梅雨が来るのが日本です。ドラックストアに行けばカビ・ダニ対策としてさまざまな物が販売されていますが、以下の方法も有効的です。
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湿度管理
湿度60~80%でカビ・ダニの繁殖が一気に増えます。
なので湿度管理も大切なポイントです。 室内の湿度を50%以下に保つように、除湿機や加湿器を使用することが有効です。 シャワーやお風呂の後は換気をしっかり行い、室内の湿気を早く排出しましょう。
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通気性を良くする
室内の換気を積極的に行うことも重要です。
定期的に窓を開けて新鮮な空気を取り入れ、室内の湿気や汚れを排出しましょう。 特に洗濯物を室内で干す場合には、風通しの良い場所を選びましょう。エアコンの除湿機能や、扇風機やサーキュレーターを使用して風の通り道をつくるのもいいですね。
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定期的な掃除と衛生管理
家の中のホコリや汚れを定期的に掃除することは、ダニやカビの繁殖を抑える一番の方法です。平日お仕事で忙しいご家庭では週1回と言う方も多く、一般的に見ても掃除機の使用頻度は週1~3回と言われています。
掃除機やほうきを使って床やカーペットを掃除し、ホコリまた、カビが発生しやすい場所や湿度の高い場所(浴室やキッチン)には専用のカビ取り剤や洗剤を使って清潔に保ちましょう。
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寝具や布製品のケア
ベッドや枕、布団などの寝具は、見えない皮脂や汚れなどが付着しているため、ダニの住みやすい環境です。梅雨時期は特に定期的なケアが必要ですね。
布団や枕は風通しの良い場所で干すか、専用の布団クリーナーなどを使用しましょう。また布団自体が洗濯可能なのかも重要な点です。ベットではマットレスのため部屋干しも難しいかもしれませんが、シーツなどをこまめに交換し清潔な状態を保ちましょう。
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空気清浄機の活用
空気中の微粒子やアレルゲンを除去するために、適切なフィルターを備えた空気清浄機の使用もオススメです。 特にHEPAフィルター(空気中のごく小さな粒子も捕集することができる高機能エアフィルター)を備えたものや、ダニやカビに特化したフィルターが内蔵された清浄機を選ぶとよいかもしれません。
フィルターの定期的な清掃もお忘れなく!
いかがでしたでしょうか。
梅雨時期のカビ・ダニ対策の参考にしてみてくださいね。
第2部では心への影響についてもお伝えしたいと思います。
■枕カバーの代用品としてフェイスタオルが大活躍
梅雨のカビ・ダニ対策の一つとして、フェイスタオルを枕カバーとして代用するのをオススメします。
ある調査によると、シーツや枕カバーなどの寝具を洗濯する頻度は週1回とか。1人暮らしやお仕事で忙しい方、休日に雨が続いた時には2週に1回になることもありますよね。
しかし、ダニは寝具に多く生存していると言いますから、できれば定期的にシーツや枕カバーを交換したいもの。
そこで、フェイスタオルを枕カバーに代用するのがとてもオススメです。
タオルは専用カバーではないので、すぐに交換ができますし、フェイタオルはどのご家庭でも多めにお持ちかと思います。手間もかからず清潔な状態が簡単にキープできるので今日から実践したい対策です。
※より詳しい枕カバーとしてのタオルの活用法についてはこちらから
とくに和紙×コットンでできたOneLuckのタオルは静菌性、消臭性も高いので、清潔な状態を長く保つことができますので、ぜひチェックしてみてくださいね。