暖かくなりさくらの開花宣言がチラホラと聞かれるようになりました。東京でも3月14日に開花宣言が発表され、満開が楽しみですね。
ところでさくらの開花時期が年々早くなっているのをご存じでしょうか。
今回はさくらの開花に関する情報をご紹介。簡単に予測できる“600℃の法則”とさくらの開花日の推移についてご紹介したいと思います。
■開花には冬の寒さが絶対条件
「いつ咲くのかな~」
「そろそろつぼみが膨らんできたな~」
「卒業式には満開かな~」
などさくらの開花・満開を楽しみにしている人は多いですよね。
実はさくらは1年前の夏より開花の準備を始めています。
「冬の寒さを耐え、花が咲く」
という言葉があるように、さくらも夏からつぼみを作り出し、秋から冬の寒さに生育しないように休眠状態に入っています。しばらく低温状態になったさくらは冬の寒さで目を覚まします。そこから気温が温かくなると一気につぼみの成長が加速し、開花するのです。
冬に十分に寒くならないとさくらの開花が遅れるとも言われています。人間と同じように、眠りが浅い状態だと朝の支度に時間がかかりますよね。さくらも寒さによる刺激を十分に浴びることでスッキリと開花するのかもしれません。
■さくらの開花予想には“600℃の法則”が一般的
そんなさくらの開花ですが、一般的に用いられている法則があるのをご存じでしょうか。
それが“600℃の法則”です。
“600℃の法則”とは「2月1日から日々の最高気温を足して600℃になる頃、さくらが開花する」と言われている法則です。ニュースなどで発表されている開花予想はもっと高度な計算を用いて算出されていると言われていますが、600℃の法則も気軽にできる開花予想として有名です。
ではこの法則、どのくらい信ぴょう性があるのでしょうか。
ウェザーニュースが2022年に公開しているデーターによると2010年~2021年までの11年間の開花日と誤差を示したグラフになります。(東京都心の開花日)
正の方向は開花日の方が遅かったことを、負の方向は到達日の方が遅かったことを表しています。開花予想日とぴったり一致した年は11年間で2回だけですが、誤差も3日が最大ですので、なかなか予想は当たっていると言ってもよさそうですね。
さくらの開花宣言が行われる標準木は全国で58本あると言われています(2023年時点)。全国47都道府県あるのに58本と少し不思議な数値ですが、標準木はソメイヨシノを基準としています。
各地の標準木は老化や災害によって損傷したことで代替が行われ場所が変更になることもありますが、東京の靖国神社は長年変わっていないと言います。
■年々早くなっているさくらの開花日
毎年さくらの開花は楽しみの一つですが、年々早くなっていると言います。
気象庁が発表している開花日を年次推移でまとめたグラフです。
観測値が東京と名古屋になっていますが、調べた方によると京都や福岡でも同じようなグラフを示していると言います。
気温や気候によって開花日が左右されるさくらですが、少しずつ右肩上がりになり開花日が早くなっているのが分かります。
東京で言うと2010年以降は4月に開花した年はなく、全て3月に開花しています。
ぴかぴかのランドセルを背負った入学式とさくらや、入社したての新入社員がお花見の場所取りというのが定番でしたが、いまでは「卒業式とさくら」という風に移り変わってきているのですね。
さくらの開花時期が年々早まっている主な原因は、やはり地球温暖化が影響していると言われています。自分たちが出来ることから環境問題にも取り組んでいきたいですね。
※ちなみに… アルコールは花粉症の症状を悪化させる可能性があるとも言われています。お花見をご予定の方はご注意ください。(詳しい記事はコチラから)
■環境にもやさしい和紙素材、春のお出かけにぴったりな長袖Tシャツ
朝晩の寒さや風の強さもありますが、日中は温かく薄手のコートでお出かけしたくなるさくらの時期。
日中のお散歩でも汗をかくようになりましたので、しっかりと吸水してくれる素材の洋服を選びたいですね。
和紙素材とコットンを使用したワンラックの洋服は軽くて着心地いい天然素材です。和紙は吸水性、消臭性、静菌性(細菌の発生や増殖をおさえる)がすぐれているので、春や秋には1枚で、冬にはニットの中に着るインナーとしても大活躍します。
またワンラックが使用している和紙素材は土壌分解速度が早いのも大きな特徴。使い終わった和紙の布を土の中に入れておくと微生物などの働きにより3-4ヵ月でなくなります。
同じ天然素材のコットンでも2-3年、化学繊維ではマイクロプラスチックになりますが完全に分解するのは難しいと言われています。
土壌分解速度が早く、土にもどる洋服がワンラックのアイテムです。焼却処分により発生するCO2を少しでも減らし、環境問題に貢献していきたいですね。
いかがでしたでしょうか。
さくらの開花を楽しみながら、環境問題についても考えてみるきっかけになれば嬉しいです。