冬物衣料の衣替え①。衣替えのベストな時期と自宅でできるニットの洗濯方法についてご紹介。

冬物衣料の衣替え①。衣替えのベストな時期と自宅でできるニットの洗濯方法についてご紹介。

春が近づき衣替えシーズンが迫ってきました。

カシミヤやニットなどの冬物衣料は自宅での洗濯が難しいものも多く、かといってアウターからニットまで全てをクリーニング店に持って行くのも費用がかかり大変です。

洗剤や洗濯のコツを押さえれば自宅クリーニングできる冬物衣料も多いので、今回は冬物の衣替えのコツと、ニット/ダウンジャケットの洗濯方法についてご紹介していきたいと思います。(ダウンジャケットは第2部でご紹介)

 

手間と時間がかかる衣替えですが、クローゼットの整理整頓と断捨離ができるチャンスでもあります。1年に2回のチャンスと前向きに考えて取り組んでみてくださいね。

 

 

お花 壁紙

 

 

■春物への衣替えは4月上旬がオススメ。衣替えは3つに分類

 

冬物から春物への衣替えは4月上旬がオススメです。地域性はありますが、最低気温10℃以上、最高気温15℃〜20くらいになると、ダウンジャケットやコート等の真冬用アウターなしでも過ごしやすい気候の目安となります。

  

しかし5月のゴールデンウィークまでは、強風がふいたり気温が下がり肌寒く感じる日があることも。そんな時は春物の薄手アウターとインナーダウン重ね着や、冬物アウターも1着残しておくと安心ですね。

  

  

 そして、衣替えは断捨離のチャンス

汚れやダメージがあり着られなくなったもの、冬の間一度も着なかったものなどは処分しましょう。

悩ましい場合は試着をしたり、売れそうなものはフリマアプリへの出品やリサイクル店に持って行くのもオススメです。また処分以外にも、環境問題の観点から無料回収やリサイクルを行っているブランドもあります。捨ててしまえばゴミになりますが、回収やリサイクルをすれば資源の有効活用になり、気分的にも嬉しくなりますね。

 

  

  

  

 来年まで残しておくものはクリーニングまたは自宅で洗濯をします。

長期間しまうことになるので、しっかり汚れを落としておくことで虫食いや黄変などの対策にもなります。

洗濯の仕方は後ほど詳しくご紹介します。

※特に白物は汗じみなどにより黄変する可能性がありますのでこちらのブログも参考にしてみてください

  

収納するときは季節ごとに分けて収納しましょう。

「春・秋物、夏物、冬物」の3つに分けると気温の変化に合わせて衣替えがしやすくなります。

  

 

洋服を沢山持った女性

 

 

■洗濯表示をまずは確認!水洗い不可マークの有無がポイント

 

まずはそれぞれ衣類の洗濯表示を確認します。

だいたいの衣類は内側の左脇部分に縫い付けられている場合が多いですが、洋服のデザインによってはポケットの中やウエスト部分などの場合もあります。

  

クリーニングができない服には「水洗い不可マーク」が付いています。

 

洗濯表示 水洗い不可

 

このマークがある場合はドライクリーニングが推奨されるので、クリーニング店へ持っていきましょう。

中には水洗い不可となっていても水洗いできる場合もあります。これは販売メーカーが品質事故防止のために水洗い不可にしているのですが、自己判断はあまりおすすめできません。もし迷ったときはクリーニング店に相談してみましょう。

 

  

  • ドライクリーニングとは

ドライクリーニングとは水を使わず、油を原料にした特殊な溶剤を使って衣類へのダメージを押さえた洗浄方法です。 

 

通常、家庭用洗濯機では「水」と「洗剤」を使用し洗浄を行いますが、ドライクリーニングでは石油と塩素を原料とする有機溶剤という液体を使用するので、家庭用洗濯とは異なります。

 

ドライクリーニングは油で洗うので、簡単に言うとメイク落としのように油性の汚れを綺麗にすることができます。

しかし汗などの水溶性の汚れを落とすのが苦手という面もあるので、最近ではごく少量の水と洗剤を使い、水溶性の汚れにも対応できるように進歩しました。お店によってやり方は多少違いますが、基本的な汚れは落とすことができます。

  

ちなみに家庭用の洗濯機にもドライコースがありますが、これは痛みやすい素材を弱い水流で出来るだけ摩擦を少なく洗える機能なので、ドライクリーニングとは異なります

 

 

ニット

 

 

■自宅で実践!ニットの洗濯

 

アウターなどは水洗い不可のマークが多いですが、ニット製品は自宅で洗えるものも多いです。

 

洗濯表示 水洗い

 

  

先程ご説明した通り、水洗い不可の×がついているマークはクリーニングに出す必要がありますが、手洗い、または洗濯機で洗える場合の洗濯方法をご紹介します。

  

  

  • ニットを洗濯機で洗う方法

 

洗濯機で洗えるニットでも、デリケートな素材なので普段の洗濯方法では生地が痛んでしまいます。特にウールなどの天然素材は皮脂などの汚れが残ったままにしてしまうと虫食いの危険性が高い素材

衣替え前はとくに念入りにお手入れをしましょう。

  

①洗濯の前処理

目立つ汚れにはあらかじめおしゃれ着用洗剤を塗り込みます。衿元や袖口など汚れやすいのでしっかりチェックしましょう。

  

②裏返して畳み、洗濯ネットに入れる

このとき、洗濯ネットの中でニットが動くと摩擦が起きて痛む原因になるので、数枚入れて調整するか、ちょうどいい大きさのネットを用意してください。

目立つ汚れがある場合は汚れが外側にくるように畳みましょう。

  

③おしゃれ着用の洗剤(中性洗剤)、弱い水流のコースを選ぶ

普段用として売られている洗濯用洗剤はアルカリ性で、ウールなどの素材と相性が悪く縮む原因になります。

おしゃれ着用の洗剤は中性洗剤なのでそちらを使いましょう。

そしてウールは高温のお湯でも縮むため、水かぬるま湯を使用しましょう。

柔軟剤を使用すると、トリートメント効果でふわふわに仕上がります。

  

④すすぎもしっかり。

ウールなどの獣毛は水を吸収しにくく、一回のすすぎでは洗剤が残ってしまう場合があるため2回すすぐのがおすすめ。干す前にちゃんとすすげているか確認しましょう。

  

 

ニット 本を読む女性

 

 

 

 

  • ニットを手洗いする方法

①洗濯の前処理

洗濯機の場合と同様に、目立つ汚れにはあらかじめおしゃれ着用洗剤を塗り込みます。衿元や袖口など汚れやすいのでしっかりチェックしましょう。

  

②洗剤液を作り押し洗い

おしゃれ着用洗剤のパッケージに手洗いの場合の使用量の表記があるので、それに従って洗剤液を作ります。

30℃くらいのぬるま湯がおすすめ。

摩擦を起こさないように押し洗いをします。

汚れが浮き出てきたら水を捨てて、ニットを押して水を切ります。

  

③きれいな水で数回すすぐ

しっかり汚れを落としたい方は洗濯機の脱水機能の遠心力で汚れが落としやすくなるので、一度すすいで脱水、またすすいで脱水するのがおすすめです。

脱水のときは軽く水を切ったニットをバスタオルで包み、そのままネットに入れて洗濯機に入れ脱水します。

こうすることで型崩れや伸びるなどの事故を予防できます。

  

  

  • 干す(洗濯機、手洗い共通)

洗濯機、手洗いで洗ったニットは水を含んで重くなっているため、そのままハンガーで吊り干しすると伸びる原因に

最近では平干し用ネットが安価で手に入るので、それを使用すると伸びずに干すことができます。

どうしてもハンガーしかない場合は2本用意して、ニットが水平になるように干しましょう。

  

どちらの場合も屋外で干す場合には日陰干しの風通しがいい場所がオススメです。生乾きではイヤな臭いも発生し、そのまましまうとカビが生えてしまうこともあるので、十分乾かしてから収納してください。

  

 

 

いかがでしたでしょうか。

衣替えにはお天気も関係してきますので、穏やかな晴れの日が続く時期の参考にしてみてくださいね!第2部では真冬に大活躍したダウンジャケットの洗濯方法についてご紹介です。こちらも参考にしてみてください。

 

 

 

 

参考URL

・DAIKEN

https://www.daiken.jp/consumer/storage/guide/space/wall/201215-01.html

・宅配クリーニング完全ガイド

https://xn--eckpie1ki0ttczd4184brixauc0750g.com/

・CECILE

https://www.cecile.co.jp/genre/g3-1-LD-CT-2A/article93/

 

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