進級や入学、新社会人など春は新しい環境になる方が多い季節です。自己紹介や挨拶など人前で話をする機会が増える季節でもありますが、緊張しますよね。
今回はそんな緊張をほぐす方法についてご紹介します。その場で出来るほぐし方もありますのでチェックしてみてくださいね。
■緊張するのは当たり前の反応
自己紹介や人前で意見を言うのは緊張しますよね。汗をかいたり、手が震えてきたり急に不安に感じたり、できれば普段の自分の状態で居たいものです。
しかし「緊張というのは人にとって大事な反応」と心理家カウンセラーも断言しているほど、人間にとって自然な反応だと言います。適度な緊張状態は自分が思っている以上の力を発揮する場合もあり、人にとっては大切なものなのです。
さらに緊張すると言うのは、向上心の表れだとも言われています。
人前で話すとき「上手く話したい」「相手に自分のことを知ってもらいたい」と思うからこそ「緊張したくない」という気持ちが出てくるのです。
ですので「緊張してしまう自分はダメだな…」と思いながら取り組むのではなく「緊張するということは自分には向上心があるからなんだ」と思って取り組めばパフォーマンスも変わってきますよね!
■緊張している自分を認めることがまずは大事
緊張により手が震えたり、体が固くなってくると「あぁ、どうしよう…」「上手くやれるかな…」と心配ばかり考えてしまいます。
そんな時はまずは自分が緊張しているんだと認めてあげることが大切です。
緊張はしてしまうもの。大切なことは「緊張しないこと」ではなく「本来の目的を達成」することです。自己紹介ならば、自分の名前や質問事項を応えられればいいですし、プレゼンなら自分の伝えたい事が相手に伝わればいいんです。
手や声が震えても、目的が達成できていれば何の問題もありません!大丈夫です。
「あ、いま緊張してきたな」と感じたらそんな自分の変化を認めてあげ、受け入れてあげましょう。そして「緊張するのはもっとよくしたいと思ったから」と割り切り、本来の目的を達成することだけに目を向ければ、緊張も和らいでいくでしょう。
■その場で出来る緊張のほぐし方
緊張はしてしまうものと言うのは分かりました。そして緊張してきたなら、そんな自分をまずは認め受け入れてあげるといのが大事だと言うのもお伝えしました。
それでも緊張がとけずドキドキしているときには、以下の方法がオススメです。
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呼吸を整える
人は緊張や不安、恐怖を感じると呼吸が浅く、早くなります。
声もお腹から出ている声ではなく、緊張状態では喉から出ている声のため、音量も小さくなりがちです。また呼吸が浅いと、脳へ十分な酸素が届きにくくなり思考能力も低下します。
まずは深呼吸をして、呼吸を整えてみましょう。
さまざまな呼吸法がありますが、4秒で吸って7~8秒で吐くのがオススメです。
鼻から4秒で大きく息を吸い込み、口から7~8秒の時間をかけてゆっくり吐き出してみましょう。それを2~3回繰り返すと、呼吸も整い頭もスッキリしてきます。
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体をうごかす
呼吸法と共に、体を動かして力を抜くのも効果的です。
緊張していると自然と筋肉がこわばり体が固くなってしまいます。
身動きが出来る人はひざの曲げ伸ばしや大きく伸びをしてみたり、体をひねってみるのもいいでしょう。
座っていたり大きな動きが出来ない時は、肩を上下させたり、手をグーパーするだけでも効果的です。
靴の中の足指をグーパーしたり、笑顔を作ってみるもの筋肉が緩み緊張がやわらぎます。
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ツボを押す
手のツボを押すのも緊張がほぐれる方法の一つです。
“労宮”(ろうきゅう)
緊張していると心臓の鼓動が早くなりドキドキします。そんな時には心臓に関係するツボを押してみるのもオススメです。
よく緊張のほぐし方で「人と言う文字を手のひらにかく」というのがありますが、これもこの“労宮”に関係していると言います。
“大陵”(だいりょう)
心臓由来の労宮ではなく、大陵は脳に緊張がでるタイプの人にオススメのツボです。「遠足の前日に緊張して眠れない」タイプの人にもよいと言います。緊張を感じたその時に行うのも効果的ですが、お風呂にはいってじわっと押すのも効果的と言われています。
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意識を相手にむける
緊張しているとどうしても自分に目が向きがちです。
「どうしよう」「手が震えてきた」「見られている」「恥ずかしい」
など自分に対しての感情が押し寄せ、それが拍車をかけて緊張状態を強くしてしまいます。
そんな時は思い切って、相手に意識をむけるようにしましょう。
具体的には、目の前にいる相手の目や話し方、呼吸や姿勢などを見て、意識を自分から相手に移します。
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練習やイメージトレーニング
上記でご紹介したように、緊張をその場でほぐす方法はありますが、やはり事前練習やイメージトレーニングが大事だと言います。
緊張はしてしまうものですが、場数をこなすと自信になり、慣れていく習性が人間にはあります。緊張した時の自分を想定し、何をしておけばいいのか準備し練習しておけば、本番でも自信をもって取り組めます。
いかがでしたでしょう。
緊張はして当然のこと。それをまずは受け入れて認めてあげることが大切であり、緊張するのは向上心の表れだと理解しておくと心持が違いますよね!
また「緊張しないこと」が大切なのではなく「本来の目的を果たす事」が大切です。それを思い出し、経験値を積むことが出来れば前向きに取り組めそうですね!