入学・入園準備。お布団カバーや手提げかばんの手作りで知っておきたい生地の単位と注意点。

入学・入園準備。お布団カバーや手提げかばんの手作りで知っておきたい生地の単位と注意点。

新入学に向けて親御さんはそろそろ準備を始められる時期ですね。小学校に入学するお子様には手提げかばんや上履き入れ、保育園や幼稚園に入園されるお子様にはお布団カバーや着替え袋など、お子さんの好きなキャラクターやデザインのものを手作りされる方も多いのでは。

 

今回はそんな手作りの際に知っておきたいポイントについてご紹介したいと思います。生地屋さんに行かれる前に知っておくとよいかもしれませんよ!

 

 

布 はさみ

 

 

生地の単位は「m」「反」「巻」「疋」など

 

毎日触れている布製品ですが、その大本となる生地の単位について知っていますか。

手芸や服作りが趣味の方なら知っているかもしれませんが、意外と「生地の単位」について考えた事はないかと思います。

  

洋服と同じように生地の歴史は古く、単位も時代や国によって変化します。

現在、日本で一般的に使用されているのは「m(メートル)」「反(たん)」「巻(まき)」「疋(ひき)」ですが、海外では「inch(インチ)」「foot(フット)」「feet(フィート)」が使用されています。

  

布生地は手芸屋さんや生地屋さんでも一般用として販売されていて、トイレットペーパーのように生地をロール状に巻き「反物(たんもの)」と呼ばれています。反物の単位は「1反(たん)」や「1巻(まき)」と表し、1反の長さは生地により異なりますが「m(メートル)」で表記されています。

 

 

たんもの 

  

 

また生地表記に「乱」という言葉があります。主にビジネスとして生地の買い付けなどをおこなう際に用いられている用語になります、「おおよそ」という意味を表していています。

例えば同じ生地でも1反50m、47m、45mと長さが複数ある場合に「乱」をつけ、使用されています。

たとえば「50m乱」と書かれていれば「この生地1反はおおよそ50mの長さです、他にも似たような長さが複数ありますよ」という意味になります。

 

 

布 反物の形状

 

 

さらに生地反の形状には、1枚の布をシンプルに巻いた棒状タイプの「丸巻(まるまき)」と、1枚の布を半分に折りたたんだ「半折(はんせつ)」タイプの2種類があり、生地の幅もそれぞれ異なります。面白いことに反物は幅に㎝(センチメートル)、 長さにm(メートル)を使われています。

 

  

 そして生地を購入する場合には一つ注意したい点があります。丸巻タイプを購入する場合は、見えているので生地幅()が分かりやすいですが、半折タイプは生地幅が半分にたたまれています。必要な生地量を前もって計算し、半折タイプの生地を購入する場合には間違えないようにしましょう

※幅は巾とも表記されます。

  

  

また生地の単位を表す「疋(ひき)」ですが、これらは小幅を使用する着物や浴衣などの和装用として使われる場合が多いです。布における「疋」の定義が定まっていないようですが、一般的に「1疋=2反」と言われています。また「疋」という単位は、鎌倉~江戸時代に銭を数える単位としても使用されていた歴史があり、同じ単位でも異なる意味があるようです。

  

  

さいほう

 

 

手作りする際に抑えておきたいポイント

 

上記の説明通り、生地は長さをメートルで、幅はセンチメートルで表記されていることや、生地反によって幅も長さも異なることが分かりました。

では、実際に手作りする際に抑えておきたいポイントには何があるのでしょうか。

  

  • ポイント1:生地は多めに買っておこう

  

布を購入する場合の注意点

 

手作りする生地を購入する時は、必ず多めに生地を購入しましょう。

特に大きめの柄が入っている生地には要注意です。型紙の分量だけしか生地を購入しなかった場合、仕上がった作品で柄がずれてしまったり、出てきてほしかったキャラクターの柄が切れてしまったりすることがあります。

せっかくお子様が好きなキャラクターが切れてしまっては残念ですよね。

 

1点物の場合できれば通常よりも2-3割(柄の一送り分)多く用意しておくと安心です。

 

  

  • ポイント2:天然素材は洗うと縮むため、裁断前にワンウォッシュを

 

布を購入する場合の注意点

 

生地屋さんで購入してきた生地には隙間やゆがみがあります。そのまま裁断し、縫製をしてしまうと洗濯をした時に縮んで出来上がりサイズが小さくなってしまうことがあります。

特に麻やコットン、和紙などの天然繊維を使用している生地は水に濡れると縮みやすく、キャンバス生地やガーゼ生地などはさらに注意が必要です。

  

それを防ぐためにも、裁断する前に水や熱を使い生地を整える必要があります。生地には水に濡らし乾いたあとその生地がどのくらい縮むかを表した「収縮率」があります。収縮率5%と書かれている場合、1mあった生地が洗いあがり後には95㎝になるという意味になるため、収縮率も見ておくと安心でしょう。

  

買ってきた生地は一度洗濯(水通し)してから裁断に取り掛かった方が、縮んで入らなくなる・使えなくなるといった残念な結果になりにくいので、ぜひ試してみてください。

  

  

  

いかがでしたでしょうか。

毎日着ている洋服や、使用している生地でもひも解いてみると面白いですね。

ぜひ、新入学の準備で布物製品を手作りされる方は参考にしてみてくださいね。

  

  

  

  

  

参考URL

CraftTown

https://www2.crafttown.jp/handmade_info/faq_cloth5/

 

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