この時期のファッションアイテムとしても欠かせないシャツ。
ジル サンダーからも定番シリーズ!7デイズコレクション”の新柄が登場するなど秋の楽しみに欠かせないアイテムです。
今回はそんなシャツの歴史を深堀してご紹介したいと思います。シャツの起源や移り変わり、日本に入ってきた歴史など。
■シャツの起源は紀元前
シャツの歴史は紀元前から始まります。古代エジプトでは、リネン(麻)製のシャツが一般的で、特に上流階級が愛用しました。この時代のシャツは、現代のシャツとは異なり、ガウンのような形状をしていました。また、ローマ帝国でもチトン(Tunica)と呼ばれるシャツが着用されました。
右側の白い服がチトン
中世ヨーロッパでは、シャツは下着としての位置づけが主流で、外出時には他の衣服と組み合わせて着用されました。これらのシャツはリネンやウールで作られ、女性と男性双方に広く使われました。特に14世紀から15世紀にかけて、シャツは襟や袖口にレースや刺繍が施され、上流階級の人々に愛されました。
■おしゃれを意識したシャツの登場
近代に入ると、シャツのデザインと機能性が進化しました。16世紀のルネサンス時代には、ポロシャツの原型とも言える「チョーセット」と呼ばれるシャツが登場し、袖口に紐で結びつけるデザインが特徴でした。
17世紀には、シャツが着用される際の折り襟やフリルが流行しました。これはバロック時代のファッションの一部で、特にフランスの宮廷で愛用されました。しかし、この頃のシャツは贅沢な装飾が施されたため、製作には多くの手間と時間がかかりました。
18世紀になると、シャツはより簡潔で実用的なデザインに進化しました。白いリネンシャツが男性のスタンダードとなり、これが近代のドレスシャツの原型となりました。
■シャツの進化、Tシャツやポロシャツへ
19世紀末から20世紀初頭にかけて、シャツのデザインは多様化しました。特にアメリカでは、チャンピオンと呼ばれるスポーツシャツが登場し、後にTシャツへと進化しました。これが現代のTシャツの始まりと言えます。
20世紀に入ると、シャツはスポーツウェアやカジュアルウェアとして大衆化し、異なるスタイルやデザインが次々と登場しました。ボタンダウンシャツ、ポロシャツ、ハワイアンシャツ、デニムシャツなど、シャツは多くの派生型が生まれ、ファッションの一部として確立されました。
また、シャツは性別に関係なく幅広く着用され、ビジネスウェアからカジュアルウェア、さらにはフォーマルな装いに至るまで、様々な場面で重要な役割を果たすアイテムとして定着しました。
■日本のシャツ文化は明治時代から
日本においてもシャツは一般的なアイテムとして受け入れられています。初めてシャツが日本に紹介されたのは、明治時代に外国から持ち込まれた洋服が登場した頃です。当初は西洋風のデザインでしたが、次第に日本独自のスタイルにアレンジされていきました。
特に戦後の日本では、ビジネスシャツが普及し、サラリーマンのスタンダードとなりました。その後、カジュアルシャツやファッションシャツが多様化し、若者から大人まで幅広い層に支持されています。
現代のシャツは、デザイン、素材、カラーなど多くの要素で選択肢が豊富であり、ファッションの重要な要素として、私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。
いかがでしたでしょうか。
ビジネスやフォーマルシーンには欠かせないアイテムシャツですが、その歴史は古くさまざまな経緯があったんですね。
秋のファッションアイテムとしての参考にしていただければ幸いです。
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