アイリス・アプフェルという女性を知っていますか?彼女は、そのユニークなスタイルと生き方で、多くの人々に影響を与え続けてきましたが、2024年3月1日に102歳という年齢で旅立たれました。
彼女はただのファッションアイコンではなく、生きた歴史であり、多くの人にとってインスピレーションの源でもありました。
今回は、彼女の輝かしい生涯を振り返りと共に、彼女が遺したどの世代にも響く言葉の力をご紹介したいと思います。夫婦仲も良かったアプフェル、夫婦間を円満にし続けられる言葉も注目ですよ。
■NY生まれ、母親の影響もあり幼少期からファッション好き
アイリス・アプフェルは、ニューヨークで生まれました。アイリスの母親がファッションブティックを経営した影響もあり、若い頃からファッションとデザインへの深い情熱を持っていました。
大学では博物館管理学のコースを選考し、卒業論文にはジャズに関する研究をしていたと言います。図書館に資料がなかったため、一流のミュージシャンに会いに行きインタビューを行っていたとか。当時から独創的で行動力のある女性だったことがうかがえますね。
アイリスと彼女の夫カール・アプフェルは、テキスタイル会社「オールド・ワールド・ウィーヴァーズ」を設立し、その独創的なデザインで世界中から称賛を受けました。アンティーク生地の修理を中心とした事業なことから、取引先のメインは美術館が多かったと言います。その後、彼女たちの会社は、ホワイトハウスを含む多くの歴史的建造物のインテリアを手掛けることとなり、アイリスのセンスはより多くの人々に知られるようになりました。
■インテリアからファッションへ。開花していったアイリス
インテリア業界では知らない人はいないほどの名誉を持っていたアイリスでしたが、ある展示会を機に一気に名前が知らせるようになります。2005年にメトロポリタン美術館で開催された「Rara Avis : アイリス・アプフェルのスタイル」展です。
この展示会は、彼女の個性的なファッションコレクションとアクセサリーをフィーチャーし、アイリス・アプフェルをファッション界のアイコンとして確固たる地位に押し上げました。
彼女のスタイルは、色彩豊かで大胆なアクセサリーの使用、そして何よりも個性を尊重することにありました。彼女は、ファッションは自己表現の一形態であると信じ、自分自身を真実に表現することの大切さを常に人々に伝えてきました。彼女の影響力は、ファッション業界だけに留まらず、多くのクリエイティブな分野に及びました。
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■アイリス・アプフェルの金言
「あなたは美人では無い、でも人とは違うセンスがある」とアイリス・アプフェルを評されていますが、センス有る彼女の生き方とスタイルを通して、数多くの金言を残しました。100歳の誕生年にはH&Mとのコラボレーション「Iris Apfel x H&M」コレクションを行うなど、年齢に関係なく活動し続けました。そんな彼女の言葉は、ファッションに限らず、人生を豊かに生きるヒントに満ちています。
「お金がスタイルを作るわけではない。それは想像力と勇気だ。」
アイリスは、ファッションにおいて最も重要なのは、金銭ではなく、自分自身をどう表現するかだと語りました。この言葉は、自分らしさを大切にし、自分のスタイルを見つける勇気を持つことの大切さを教えてくれます。
「年を取ることを恐れるな。それは特権だ。」
彼女は年齢を重ねることの美しさと、経験によって得られる知恵の価値を常に称賛しました。この言葉は、年齢を受け入れ、それを自己成長の機会として活かすことの重要性を思い出させてくれます。
「人生は灰色であるべきではない。色に満ちた人生を送るべきだ。」
アイリスは、人生をポジティブに、そして色彩豊かに生きることの重要性を説きました。彼女のこの見解は、日常生活においても、より積極的で創造的なアプローチを取ることの価値を強調しています。
「ユーモアをもつこと、互いにリスペクトすること、それぞれのスペースを持つこと、常に同意できないことを受け入れること、自分らしさを犠牲にしないこと」
アプフェル夫妻はとても仲が良く、夫カールが亡くなるまで結婚生活は68年も続いていました。長続きする秘訣をきくと上記のように答えたと言います。
それぞれのスペースを持ち、互いが別人格であることを忘れない… 家族になるとつい忘れてしまいそうですが、忘れてはいけない事ですね。
いかがでしたでしょうか。
年齢に関係なく行動し続けたアイリスのパワフルさには驚きます。「自分のセンスを知るには、まず自分自身を知ること」「楽しまなきゃ」という言葉もアイリスは残しています。人生を楽しみながら自分らしく日々生きていきたいですね!
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