【デザイナー紹介】天才ファッションデザイナー:ジャンポール・ゴルティエの魅力とその業績について

【デザイナー紹介】天才ファッションデザイナー:ジャンポール・ゴルティエの魅力とその業績について

世界的に有名なファッションデザイナーであるジャンポール・ゴルティエ。ファッションの領域を超え映画衣装や香水のデザインなど、さまざまなジャンルで活躍をし続けている現役のファッションデザイナーです。

  

そんな彼の半生を描いたと言われるミュージカルが20235月より、アジア初上陸すると世間では話題になっています。

彼がこれまでに仕立てたプレタポルテや映画や舞台衣装などがランウェイを通して次々に登場するミュージカルということもあり、ファッションに興味がある人はもちろん、ゴルティエについて詳しくない方でも楽しめるミュージカルになっているそうです。

  

今回はファッションデザイナーの領域を超え、活躍し続けているジャンポール・ゴルティエのこれまでの経歴などについて簡単にご紹介したいと思います。

  

 

 

■フランス生まれ、13歳ですでに洋服をデザインする。

 

ゴルティエは1952年、フランス・パリ近郊のシティ・ブリュッソンで生まれました。少年時代から絵を描くことが大好きだった彼は、祖母の手元で初めてファッションショーを視てからファッションの虜となり、早くも13歳で初のデザインを創作します。

  

1960年代後半、ゴルティエはパリのピエール・カルダンのアトリエに見習いとして入社。その後、ジャン・パトゥに移り、1970年には自身の名前を冠したブランドを設立します。

  

彼のデザインは、その斬新なアイデアと先駆的なテーマ性で、モード界に新風を吹き込みました。特にコルセットやマリンルックなど、伝統的な要素を反逆的な視点から捉え直す彼の姿勢は、「モード界のエンファン・テリブル(悪童)」とも称されました。

 

ゴルティエがデザインした衣装

 

1980年代には、マドンナの「ブロンド・アンビション・ツアー」の衣装を手掛けるなど、音楽界とも交流を深めました。また、自身のファッションショーは常に社会的なメッセージを込めたパフォーマンスであり、その先駆的な手法は多くの後進に影響を与えました。

  

2010年代に入ると、ゴルティエは高級レディースウェアの生産から手を引き、ハイクチュールと香水に専念することを発表しました。そして2020年には、60年以上に及ぶ長いキャリアをもってランウェイからの引退を表明。引退ショーでは、彼のキャリアを象徴する豪華なデザインが披露され、観衆からは熱狂的な称賛が寄せられました。

 

マドンナ

 

ゴルティエの創作活動は、ファッションを超えて、個々の人間や社会全体への深い洞察から生まれています。彼は、人種や性別、年齢を超えた多様性を尊重し、それをファッションというメディアを通じて表現することで、常に社会に新たな視点を提供し続けてきました。性別の境界をなくし、男性用のスカートを提案したり、年齢を問わず美を追求する姿勢は、従来に捕らわれることなく新しいものに挑戦し続ける彼の性格をよく示しています。

 

  

2020年の引退以降も世間からゴルティエ人気は継続しています。

彼の洗練されたスキルと独特の視点は、彼が作り出した衣装やコレクションを通じて、未だに多くのデザイナーやアーティストに大きな影響を与え続けています。

  

  

 

ジャンポール・ゴルティエは、伝統的なファッションの常識を打ち破り、社会的なメッセージを発信する手段としてファッションを利用した革新的なデザイナーです。彼の作品は、服をただ着るだけのものから、自己表現と社会批評の道具へと昇華させ、ファッションの可能性を無限に広げました。

 

彼の経歴や人柄を知ることで、ファッションが持つ社会的な力と影響力について深く理解することができます。彼の創造的な精神は、これからもファッション界に新たな風を吹き込み続けるでしょう。

 

FASHION FREAK SHOW

 

 

さて、そんなゴルティエの半生を描いたというミュージカルはどんな内容になっているのでしょうね。斬新な舞台演出や衣装に合わせた歌や音楽もどのようなものに仕上がっているのが気になるところです。

  

現段階で発売されているチケット情報では20235月から東京、6月から大阪公演となっていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

※ジャンポール・ゴルティエの半生を描いたというFASHION FREAK SHOWについてのHPはコチラから

https://fashionfreakshow.jp/

 

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