デニムでインディゴが選ばれた理由。ジーンズのお手入れ方法をご紹介(第2部)

デニムでインディゴが選ばれた理由。ジーンズのお手入れ方法をご紹介(第2部)

誰でも1本は持っているジーンズ。季節問わず、また誰でも似合うファッションアイテムとして人気が高いですよね!俳優の草彅剛さんもデニム好きとして有名ですし、毎年ベストジーニストショーが決まるなど、何年経っても愛されているアイテムです。

 

第1部ではデニムとジーンズの違いジーンズの歴史についてお届けしました。第2部ではデニム地に欠かすことができない染色のインディゴジーンズのお手入れ方法についてご紹介したいと思います。

 

 

デニム ジーパン ブルー

 

天然インディゴとピュアインディゴ。その違いとは。

デニムの色と言われて真っ先に思い浮かぶのは“インディゴ”ではないでしょうか。

近年では、ワンウォッシュ(加工方法の一つ。生地を一度洗い糊や樹脂などを取り除くソフトで淡い色合いにする効果がある)された色が落ちにくい加工や色落ち防止の加工などありますが、もともとインディゴ染色は色落ちしやすい生地です。

 

わざわざ色落ちのしやすい染料で青く染めていることにも理由があります。

1850年代のジーンズが生まれた頃、ゴールドラッシュの鉱山には蛇や虫が多く、労働者たちを悩ませていました。何とか悩みを解決したいと思った労働者たちは、ズボンの染色材としてタデアイと呼ばれる植物の葉から抽出されるインディゴを使用するようになります。

 

天然のインディゴには“ピレスロイド”という殺虫効果のある成分が含まれており、蛇や虫よけとして労働者の足元を守る役割がありました。このピレスロイドは哺乳類には無毒、虫や爬虫類、両生類には有毒で、現在でも殺虫剤に用いられているそうです。

 

しかし一説では染料に含まれるピレスロイドはわずかで、デニムの虫よけ効果はあまり期待できず、それでもデニムを青く染めることが定番化したのは汚れが目立ちにくいからとも言われています。

 

デニム Xmas クリスマス 女の子

 

 

現在ではデニムの染色には石炭から人工的に作られる合成染料が使用されることがほとんどです。この合成染料で染められた染料方法を“ピュアインディゴ”と呼びます。ちょっとややこしいのですが、化学的に作り出された合成インディゴは、天然のインディゴ染料と異なり不純物などが入らず濃さの調整なども可能なため、天然インディゴに比べて純度の高いブルーが出来上がります。

この「純度が高い」という部分が「ピュア」という部分にかかり、合成染色だけどピュアインディゴと呼ばれているようです。

 

ピュアインディゴは色落ちがしにくく品質が安定しており、安価で染められる点も多くの人から選ばれている理由です。しかし反対に、天然のインディゴ染めは独特の色味や風合い、ビンテージ感がいいという理由でデニム好きの方たちから人気あるという傾向があるみたいですね。

 

 

デニム 洗濯

 

汚れが気になったら洗う!ボタンやファスナーは閉じてから洗濯を。

「デニムは洗濯しないほうがいい」と聞いたことはないでしょうか?

洗濯による色落ちの心配や、着古した風合いにしたいなど理由は様々かと思いますが、丈夫な素材で有名なデニムも汗や汚れが蓄積すると生地が傷む原因になり、せっかくの洋服の寿命が短くなってしまいます。

自分好みの状態を維持できるような洗い方が大切。頻度に決まりはないので、「汚れたりにおいが気になったら洗う」ことを心がけましょう。

 

洗濯のときは裾などをロールアップしている場合、隙間にゴミやほこりが溜まりやすいので伸ばすのを忘れずに。ボタンやジップを閉じておくと型崩れや、金具と生地が擦れて生地に傷がつくのを防止できます。

 

合成染料や色落ち止め加工済みのデニムでも完全に色落ちしないというのは難しいので、できればデニムのみで洗うのが理想的です。「他のものと分けていられない!」というときは、裏返してネットに入れ洗うと、完全ではありませんが色落ちや色移りを緩和することができます。

 

汚れがさほどひどくないときは洗剤を使わず水洗いでもOKです。ただし高温のお湯を使うと生地が縮んだり色落ちがしやすくなるので注意が必要。逆に早く色落ちさせたいときは敢えてお湯と洗剤を使う方法もあります。

 

洗剤を使う場合は、蛍光剤・漂白剤が入っていない中性洗剤やおしゃれ着用の洗剤を使いましょう。アルカリ性の洗剤は洗浄力が高くその分色落ちが加速しやすくなります。

このとき洗濯機に水を溜めた状態で洗剤を入れ、生地に直接洗剤が付かないように注意しましょう。

洗剤の量は多すぎるとすすぎきれず生地が傷む原因になるので、用量を守り入れすぎないように気を付けてくださいね!

 

綿素材のデニムは型崩れや縮む原因になるため乾燥機は基本的にNGです。

濡れている状態のときにシワを伸ばして形を整え、できるだけ陰干ししましょう。直射日光も色落ち・縮みの原因になるので注意が必要です。

ウエスト部分を広げ、筒状になるように吊るすと、生地全体が空気に触れて乾きやすくなります。

 

 

簡単にまとめると以下のようになります。

・ジーンズを洗う頻度は汚れや匂いが気になった時

・色落ち、色映りがしやすいので単体で洗うのがベスト

・洗う前にはゴミを取り除き、ボタンやファスナーは締めておく

・洗剤量は汚れの頻度を見てきめる

・ジーンズに直接洗剤がかかると生地が傷む原因になる

・乾燥機は基本的にNG

・日陰干しで筒状に干すのがいい

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

インディゴの殺虫効果や名前はピュアだけど実は合成インディゴだったなど、新しい発見になった方もいるのではないでしょうか。お手入れ方法もご自分に合わせてぜひ活用してみてくださいね。

 

親子コーデ ボーダー

ジーンズにもよく似合うワンラックのボーダーTee

カジュアルズボンとして人気のジーンズにもよく似合うのがワンラックのボーダーTeeです。

ボーダーTeeは、肩のラインを下げ胴回りを大き目に設定したゆったり目のデザイン。ボートネックや生地の切替など、よくあるボーダーTeeとは違った1枚になっています。

 

またKid’sにも同じボーダーTeeをご用意しているので家族でお揃いコーデ―が楽しめるのも◎。限られた親子時間、「ママと同じ洋服が着れる!」とお子さんが喜んでくれたというお声もいただいていて、人気の1枚です。

 

 

 

 

 

 

 

参考URL

・アパレル アイ

https://blog.apparel-ai.com/planning/1157

・水野染工場

https://www.hanten.jp/column/aizome/indigo12

・キナリノ

https://kinarino.jp/cat6/27613

 

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