2025年のトレンドカラーが各団体から発表されました。2025年に注目したいのは、日本流行色協会(JAFCA)が発表した「ホライゾングリーン」と、パントーン社が提案する「モカ・ムース」。
それぞれの色の特徴や選出理由についてご紹介したいと思います。
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トレンドカラーはどうやって決まるの?
詳細についてはコチラのブログ記事をチェック
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■自然の敬意を表すホライゾングリーン
一般社団法人 日本流行色協会が2025年のトレンドカラーとして発表したのは「ホライゾングリーン」。 その名前の通り、水平線の彼方に広がる自然の景色を思わせる、青みがかった緑色です。
2024年の1年も日本では元日に大きな震災が起こり、長引く真夏や自然災害など、自然環境の影響を大きく受けた1年でした。またSDGs目標達成に向けて残り5年となった私達の前に、自然界との関わりは切っても切り離せない問題になっています。
自然と言えばグリーンを思い浮かべますが、選ばれたホライゾングリーンは青みがかったグリーンです。選ばれたカラーへの想いとして
・混沌とした時代を冷静に読むまなざしや、その先にある希望のイメージを重ねた
・横の繋がりに例えられる地平線。社会的な立場や年齢、性別さらには人や動物を一つの命として捉え、平等につなげる線
・広い視野で先を見通す、落ち着いた色味
(JAFCA発表文章より一部抜粋、要約)
と発表されているように、忙しい日常ですが一先ず落ち着いて、広い視野で物事を見よう というメッセージが込められているように感じますね。
■日常に温かさを添えるモカ・ムース
一方、パントーン社が提案する2025年のトレンドカラーは「モカ・ムース」。赤みやモーブがあった柔らかなブラウン。“ムース”というワードをわざと残し、自然界への調和や立ち返りを印象つけたとも言われています。
選定理由として
「この色は、人生の中で経験するさまざまなことを別の視点から見つめ、そしてとらえ直し、小さな幸せの大切さを理解し、今を生きることを意味します」
とパントン・カラー・インスティテュートのバイスプレジデント、ローリー・プレスマン氏は説明しています。
以前よりアースカラーとして取り入れられてきたモカ・ムース。自然界に近いカラーであるため、親しみやすく取り入れやすいカラーですが、肌の色が暗めの人が着用するとヌードカラーになりやすいのは気を付けたい点かもしれませんね。
■2カラーに込められた共通の意味とは
世界的なパントーン社も、日本の団体である一般社団法人 日本流行色協会もトレンドカラーに込めた想いで共通している部分があるように感じます。
「自然」「調和」「落ち着き」「日常」「小さな幸せ」
といったキーワードは双方において重要視されているメッセージのように感じます。
どちらも落ち着きのある大人カラーなので、洋服にも小物使いにも取り入れやすいカラーです。2025年先取りカラーとして、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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