【ヴィーガンレザー】動物愛護とエコな新素材に注目!ヴィーガンレザーの種類やその特徴についてご紹介

【ヴィーガンレザー】動物愛護とエコな新素材に注目!ヴィーガンレザーの種類やその特徴についてご紹介

ファッション界に革命をもたらしているのが「ヴィーガンレザー」。環境にも動物にも優しいこの素材、どんなものか気になりますよね?

 

今回はヴィーガンレザーのいろんな種類や、それぞれの特長、そしてこの素材がどのように生まれたのかをわかりやすくご紹介したいと思います。

※ヴィーガンレザー以外にも毛皮やレザーの代替え品があります、詳しくはコチラから

 

 

 

◼️ヴィーガンレザーってどんな素材?

ヴィーガンレザーって聞くと、なんだか特別なものを想像しがちですが、実はとってもシンプルで、動物の皮を使わずに、植物や合成素材で作られています。

 

 

それでは、代表的なヴィーガンレザーをチェックしてみましょう。

 

 

パイナテックス(パイナップルレザー)

パイナテックスは、スペイン出身のデザイナー、アナベル・ヒジョーサによって開発されました。彼女は1990年代にフィリピンで働いていた際、伝統的なパイナップル繊維の服を見てこのアイデアを思いつきました。環境に悪影響を考慮して伝統的なレザー製造プロセスに代わる、持続可能で倫理的な素材を考えていました。その結果、彼女はパイナップルの葉から得られる繊維を用いて、パイナテックスを開発しました。

 

  • 素材: パイナップルの葉から作られています。サステナブルな農業の副産物を利用しているので、環境にも優しいです。
  • 特徴: 軽量で耐久性があり、柔軟性が高いです。また、環境への影響が少なく、生分解性の可能性もあります。ファッション業界でも注目の素材として活用され、さまざまなブランドで使用されています。

 

 

ムシュロームレザー(キノコレザー)

ムシュロームレザー、別名キノコレザーの開発は、複数の研究者や企業によって進められていますが、特に注目しているのが「マイコワークス(MycoWorks)」というアメリカのスタートアップ企業です。マイコワークスは、キノコの菌糸体を基に素材を開発し、持続可能な生産方法を追求しています。

 

  • 素材:キノコの菌糸体を使っています。
  • 特徴: 色、質感、厚みなどニーズに合わせられるというのがマイコワークスの大きな特徴です。製品は柔らかくて軽量。土壌を改善する特性を持ち、環境に優しい素材です。

ファッション小物にも使用されていますが、家具の張り地などとしてインテリアとしても大いに期待されている素材です。また近年では高級ブランド「エルメス」との協業としても注目が高まり、今後もどのように開発されていくのかが楽しみな素材です。

 

 

コルクレザー

コルクレザーは、コルクオークの樹皮から作られる天然素材です。この樹皮は、木にダメージを与えずに定期的に収穫することができ、持続可能な資源とされています。

 

  • 素材: コルク樫の樹皮が原料です。
  • 特徴: 水に強くて軽いのが特徴です。ワインボトルの栓としても古くから使用されているように水にも強いのは他のヴィーガンレザーとは大きな違いです。さらに触り心地もなめらかで、ファッションアイテム以外にも靴や時計のバンドなどにも使用されています。

 

 

 

ヴィーガンレザーの魅力って?

ヴィーガンレザーの最大の魅力は、環境への配慮。特に植物ベースの素材は、持続可能でCO2排出量も少ないため、着目されています。

 

もちろん、動物の皮を使わないので、動物愛護の観点からも大きなポイントです。毛皮や皮を利用するためだけに飼育されている動物たちもいるのでSDGsが求められる今はとても重要な観点でしょう。

 

またヴィーガンレザーは、見た目や質感も素材により独特です。新しいファッションの楽しみ方を提供してくれます。

 

 

でもちょっと待って、デメリットもある?

確かに、ヴィーガンレザーは万能ではありません。耐久性や強度の面で本革に劣ることもあるし、合成素材との組み合わせをしているヴィーガンレザーもあるため、100%植物や菌からできているとは言えません。合成素材との組み合わせをしているヴィーガンレザーでは環境への影響も完全にゼロではないのが現状です。

 

また合成繊維との組み合わせをしているヴィーガンレザーは耐久性に強くないという面もあります。本革は使っていくうちに風合いが出たり滑らかになっていき、所有者になじんでいくのが味の一つですが、合成繊維と組み合わせたヴィーガンレザーでは、摩擦に弱く劣化もあります。ブランドによっては2-3年とも言われていますので、購入前には素材の割合もチェックしておいた方がよいかもしれませんね。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

デメリットもありますが、ヴィーガンレザーは、ファッション業界に新しい風を吹き込んでいます。エコで動物愛護の観点からも、これからの時代にぴったりの素材です。もちろん、まだ改善の余地はあるけれど、技術の進化と共に、より多くの人に受け入れられる素材になることでしょう。

これからも開発は進み、より多くのヴィーガンレザーが開発されたり、製品の質もよくなっていくでしょう。ヴィーガンレザーのこれからに注目したいですね!

 

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