七五三 兄弟

七五三シーズン。徳川将軍の健康祈願が七五三の由来。小物に込められた想いや千歳飴の定義とは。

秋も深まり、七五三の案内がちらほら見かけるようになりました。

子どもの成長を願う行事の七五三ですが、その意味などはご存じでしょうか。

 

本日は七五三でほぼ必須となっている小物の意味や、千歳飴の由来についてご紹介したいと思います。

 

七五三 お父さん

 

七五三は1115日。徳川将軍が我が子に願った健康祈願が起源になっている。

七五三は秋の行事と思っている方も多いと思いますが、正式な日にちは1115と言われています。

 

2022年の1115日は平日になりますが、その前後の土日には神社や写真館などに行かれる方も多いのではないでしょうか。

 

七五三が1115日になった理由は諸説ありますが、徳川将軍が関係している説が有名です。

「生類憐れみの令」で有名な江戸幕府の第五代征夷大将軍である徳川綱吉、その息子の徳松は非常に身体が弱い子どもだったようです。昔は今のように食料や衛生面が良くなかったので、赤ちゃんが無事に成長できるのは難しかったんでしょうね。

 

綱吉は自身の子どもが健康に育つようにと、1115日に健康祈願をしたところ、徳松は5歳まで無事に育ったそうです。

このエピソードがきっかけとなり、子どもの健やかな成長を願う七五三が誕生したと言われています。

 

 

七五三 子ども

自分の身は自分で守れ!親の想いを小物に込めた七五三の小物に関する意味とは。

七五三では着物の他にも決められた小物を飾りますよね。

それぞれの小物には意味や親の願いがあるようですので、ご紹介したいと思います。

 

  • 被布(ひふ)

3歳の女の子が晴れ着の上につけるベスト状のもので、元々は防寒着として着用されていたそうです。

普段着が着物だった頃、7歳までは着物にひもが縫い付けられている簡易的なものを着ていました。「帯を巻くと子どもに負担がかかってしまうけど、お祝いの日に華やかな衣装を着させてあげたい」という親心から華やかな被布を着用するようになったとか。

 

  • 懐剣(かいけん)

5歳の男の子が袴につける、袋に入った小さな刀です。

懐剣は武士の女性が護身用に持っていたのが本来の使い方ですが、「自分の身は自分でまもれるくらい強くなってほしい」という親心と願いが込められた小物。

 

 

  • 箱迫(はこせこ)はこせこ


7歳の女の子が衿元にはさむ小物入れ型の飾りです。7歳のお祝いは「女児から女性への第一歩」という意味も込められています。

 

箱迫は小物が収納できるようになっておいて、中にはお守りや口紅、かんざしなどがはいっているのでお化粧ポーチのような役割。

その昔、武家の婦人たちが鏡や口紅、お香などを入れていた化粧ポーチが起源となったと言われています。大人への第一歩として持ち歩くんですね。

 

 

  • 扇子(せんす)扇子

7歳の女の子が使用する小物。

広げた形が「末広がり」なのでどんどん良いことが起こる、と言われる縁起物として使用されています。

日常使いのシンプルなものでなく、華やかな柄や色合いが七五三での扇子の特徴です。

 

 

他にもかんざし、しごき、髪飾りなどにもそれぞれ意味があるようなので、知っておく楽しく七五三を迎えられそうですね!

 

 

千歳飴

みんな大好き千歳飴。実は長さも1メートルと決まっている。

千歳飴、美味しいですよね!

子どもにとっては七五三の着付けや写真を頑張ったご褒美にもらえる飴と思っている子もいるかもしれませんね。

 

飴は細く長く伸ばすことが出来ますよね。実は千歳飴には長さは1メートル以内、太さも15㎜という規定があるのですが、飴はどこまでも伸びていくことから長寿を連想させ、縁起物として広く伝わったと言われています。

「細く長く」そして飴のように「粘り強い」子どもに育って欲しいという親の願いも込められたものが千歳飴なのです。

 

 

 

 

この千歳飴ですが発祥起源も諸説あります。

  • 浅草発祥説

江戸時代、浅草寺で飴売りをしていた七兵衛が、紅白の棒状飴を「千年飴」と名付けて売られたのが始まりという説。

「千年」という名前から「長生きできる」「健康でいられる」というご利益のイメージから話題になり、広がっていったと言われています。

 

  • 大阪発祥説

大阪の平野甚左衛門が、江戸の境内で飴を売り始めたのは始まりと言われている説。

この飴は「千歳飴」と書きましたが読み名は「せんざいあめ」。その飴を食べれば千歳までいきられるとして人気を集め広がったとか。

後に読みかたも「せんざいあめ → ちとせあめ」と変わり、今に至ると言われています。

 

 

 

また千歳飴が入っている袋には「松竹梅」や「鶴亀」などの縁起物が書いてあり華やかなデザインが特徴です。

発祥説は複数ありますが、どちらも「長生きする」「成長を願う」という意味で七五三には欠かせないマストアイテムですね。

 

 

 

 

いかがでしたか。

七五三の由来や小物、千歳飴の由来や意味を知っているとよりありがたみを感じられますね。一生に一度の行事、ぜひ素敵な記念日になりますように。

 

 

 

 

参考URL

・にほんご日和

https://haa.athuman.com/media/japanese/tag/%E4%B8%83%E4%BA%94%E4%B8%89/

photo efy

https://www.hi753.com/blog/136/

happily Photo Studio

https://www.happilyphoto.jp/column/257951/

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