夏に使いたくなるアイテムの1つと言えば”手ぬぐい“ですよね。手ぬぐいは日本の伝統的な布製品で、昔から使われています。
今回は手ぬぐいの成り立ちや時代とともに変化してきた手ぬぐいの使い方についてご紹介したいと思います。
■奈良時代に誕生したとされる手ぬぐい
日本オリジナルのアイテムとして、お土産でも人気のある手ぬぐいですがその歴史は古く、奈良時代にまでさかのぼるとされています。
まだ綿が普及していなかった江戸より以前は、麻や絹が布地として一般的でした。庶民は麻を、高貴な者は絹を使用していたと言われ、江戸より以前の手ぬぐいも麻や絹で作られたものでした。
奈良時代や平安時代には、神仏の像や装飾品のお手入れ品として手ぬぐいが使用され、平安時代にも神事に身にまとう装身具として使用されていたと言います。
江戸時代に入り、中国より綿が輸入され、日本でも綿の栽培がおこなわれるようになると手ぬぐいも綿製の物が出回り、庶民の間に広く普及されていきました。しかし明治時代に入り、西洋文化の影響や文明開化が行われると水をふき取るための用途であった手ぬぐいはタオルへと切り替わっていったと言います。
その後、水分をふき取るものとしてはタオルが主流となりましたが、手ぬぐいも独自の進化を続け、染色方法やデザインなどが変わり多くの人が利用するようになっていきました。
■今と昔では用途が異なる?手ぬぐいの使われ方の違いとは
1,000年以上前から存在していた手ぬぐいですが、庶民に広まるようになった江戸時代の使われ方としては主に「汗を拭くもの」として使われていました。また日傘や頭に巻かれ、日よけとしての機能として使われていたと言います。
しかし、現代では、手ぬぐいの使われ方が多様化していますよね。
汗拭きや顔拭きの他に、ハンカチやヘアバンド、バッグの巻きつけやインテリアとしても使われていますし、デザインや柄が豊富で、アクセサリーやギフトとしても人気があります。
ご祝儀袋に使用されていたり、贈り物を包むラッピングペーパーとして使うことで、個性的で温かみのある雰囲気が演出できます。また手ぬぐいをフレームにいれて壁に飾る、クッションカバーやテーブルクロスにするなど、インテリアの一部として活用することができます。
日本の伝統的な柄は海外からの旅行客にも人気が高く、お土産として購入され手ぬぐいの柄や色が部屋にアクセントを加えて、個性的な雰囲気も演出できるとして選ばれています。
■さまざまな用途がある手ぬぐいのメリットとは
実用性にもお土産にも人気の手ぬぐいですが、どんな点が選ばれているのでしょうか。
- 天然素材
一般的な手ぬぐいは綿や麻などの天然素材で作られていることが多いです。吸水性が高く、汗や水分を効果的に吸い取り、速乾性が高いのも特徴です。生地も薄く、すぐに乾くことから旅行用のタオルとして利用している方も多いです。
- 多機能性
先ほどもお伝えした通り、現代の手ぬぐいは使い方もさまざまです。汗拭きや顔拭き、ヘアバンド、バッグの巻きつけ、テーブルクロス、インテリアデザインなど、様々なシーンで活用できるため汎用性の高いアイテムと言えます。
- 環境にやさしい
天然素材でできた手ぬぐいは素材自体が環境にやさしく、また繰り返し使用できるラッピングとしても利用されていることからサステナブルなアイテムとして注目もされています。
ラッピングで使用した後は日常生活品として2次利用できるため、ゴミが減り地球環境にやさしいです。
- 豊富なデザイン
日本古来の伝統柄もありますが、現代においてはさまざまな柄が展開されています。お土産品としても販売されていることも多く、季節や場所に応じて額装し、インテリアとしても楽しまれています。
■吸水性がさらにGOOD!!和紙×コットンで出来たOneLuckの和紙手ぬぐい
和紙素材のアイテムを展開しているOneLuckより、シンプルな水玉模様(豆絞り)の和紙手ぬぐいが夏のアイテムとして注目されています。
和紙は同じ天然素材のコットンよりも吸水性が高く、速乾性も優れているのが特徴です。さらに静菌性(細菌の発生や増殖を抑える)にも優れているので、タオルはハンカチ替わりにはもちろん、キッチン用品としてもとてもオススメ!
台フキンとしてもいいですが、食器用フキンとして使うと濡れてもすぐに乾く特性がキッチン周りに最適です。
■「社会にいいこと」に貢献しながら和紙手ぬぐいを手に入れよう
世界中の子どもたちが安心して暮らしていけるように
“子どもの権利”についての活動を25年も続けられている認定NPO法人ACE(エース)さんのクラウドファンディングの返礼品としてOneLuckも参加させていただいています。
※クラウドファンディングの詳細やACEさんの活動についてはコチラから
知っていますか?
実に世界の子ども(5歳~17歳)の10人に1人は児童労働を強いられている環境で、さらにアフリカでは4人に1人が農業などの強制労働や子ども兵、売春など最悪な形態の中で暮らしていると言います。(2021年UNICEF発表)
日本で暮らしていると感じずらいかもしれませんが、私達が普段手にしている製品も児童労働に関わっている商品かもしれません。日本に輸入されている電気製品、魚、衣料品などの原材料までさかのぼると、教育の機会を奪われながら働く子ども達と繋がっている場合もあるのです。
すぐに世界は変えられないかもしれませんが、現状を知り、自分ができる範囲のアクションを起こすことで少しずつ未来は変えていけるはずです。
未来を担う子ども達が安心して子ども時代を過ごせるように。
【クラウドファンディングについて】
期間:2023年6月2日~7月31日まで
サイト:READYFORにて
URL:https://readyfor.jp/projects/ACE_SDGs2023
【認定NPO法人ACEについて】
1997年12月設立。その後2005年にNPO法人化、2010年には認定NPO法人として認証され、東京を拠点に25年に渡り活動を続けている。
活動内容は多岐に渡るが、インド・ガーナでの子ども・若者支援事業や、日本での児童労働撤廃・予防など“子どもの権利“についてさまざまな取り組みを続けている。