新入学、新社会人、部署異動など春は自己紹介をする場面が多い季節です。名前や出身地を言うだけでは、その人柄もどんな人なのかも相手には伝わらないと言います。
今回は自己紹介で押さえておきたいポイント2つと、話す内容のコツについてご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
■自己紹介でのポイントは2つ
自分の事を知ってもらう自己紹介。その場で考えたアドリブ自己紹介ではなかなか印象に残りずらいと言われています。
新しい部署や得意先様への挨拶など、相手の印象に残る自己紹介をするためにはまず2つのポイントを押さえておきましょう。
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第一印象の決めては視覚情報
「メラビアンの法則」をご存じでしょうか。
第一印象を決める要素の38%は声のトーンや話し方などの視覚情報からと言われている法則です。また話した内容は7%、表情や身だしなみなどが5%だと言います。
話す内容も大事ではありますが、まずはどのような口調や声で話すのかが何よりも大事という事ですね。
緊張すると早口になったり、声が小さくなったりしてしまいますが、自己紹介を聞いている相手の立場に立ってみると「この人、何を言っているのか分からないぞ」という事になり、せっかく勇気を出して自己紹介しても印象に残らないという結果になってしまいます。
ハキハキと明るい口調でゆっくり話せるように、準備してみるのもいいですね。
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要点をしぼって一文を短く
自己紹介での1文は短めに、そして要点をしぼって話すのがポイントです。
考えながら話したり、無言になるのが怖いと感じるとダラダラと1文が長くなりがちです。しかし相手の立場になってみれば「話が長いけど何を伝えたいのかが分からない」という印象を与えてしまいます。
短い1文ながらも印象に残る言葉を入れて伝えるとより効果的と言われています。例えば自分にキャッチフレーズをつけるのも相手の印象に残りやすい方法です。
例えば、映画が好きな人が自己紹介する場合
「休日に家族でみるオススメ映画に困ったら私に聞いてください」など人柄や趣味も一緒に紹介できるので印象に残りやすい自己紹介になります。
■自己紹介の内容で押さえておきたいコツとは
明るくハキハキした印象で自己紹介は行いましょうと言いましたが、やはり話す内容も大切です。自己紹介では「強み、意外な一面」を押さえて内容を決めるとよいと言われています。
その前に、ちょっと聞き手の立場に立ってみましょう。
自分が“自己紹介をする“立場になると、ついつい「何を話そうか…」と自分視点で考えがちですが、聞き手である相手の立場になってみると答えは出やすくなります。
人と繋がりたいと思った時、どんな人と繋がりたいと思いますか。
キレイな人、一緒に仕事をしてみたいと思う人、趣味が同じ人… 色々な意見が出てくると思いますが、大きく分けると2つになるといいます。
・つきあうと自分に得になる人
・一緒に過ごしていて気持ちのいい人
前者は特にビジネスシーンで、後者はビジネスに関わらずあらゆるシーンにおいて相手に期待することでしょう。自己紹介で相手に上のような印象を持ってもらうためには「強み、意外な一面」が大切だというのが分かりますね。
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「強み」とは
自己紹介の内容として取り入れたい「強み」とは相手に対して「どんな時に役立てるのか」という事です。
自分のこれまでの実績や自分の強みを嫌味のない程度に自己紹介に盛り込むことが信頼にもつながります。実績や強みばかりを伝えてしまうと「確かにすごい人だけど、自我が強いしどうなのかな」という印象も与えてしまうので、自己紹介の場面ではサラッと実績をお伝えし「詳しくはHP等をみてください」と誘導すればスマートなアピールが出来るでしょう。
また実績が無いと言う人は人柄をお伝えするのも相手に友好的な印象を残す事ができます。「私は温厚な人柄です」と直接的に伝えるのではなく、エピソードを交えて伝えてみましょう。
例えば「涙もろく、息子の卒園式ではハンカチ2枚を持参しました」などとお伝えすれば人柄も分かり好印象を与えられます。
また日本は謙虚さがよいとされている独自の文化もあります。あまり自分を前に出し過ぎず、しかし自分の良さを伝えたいときには「第三者目線」の自己紹介がオススメです。
例えば「前職では○○さんがいると職場が明るくなると言われました」などと「第三者からこのような評価をいただきました」と自分を表現すれば謙虚さもあり嫌味が無く伝えることができます。
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「意外な一面」とは
社会心理学では「相手の意外な一面を知ると好感を持ちやすくなる」と言われています。恋愛に関しても頼りになりそうな人が実は方向オンチだったり、キレイで仕事が出来そうなキャリアウーマンが実は忘れ物をしがちな人だったりと、ちょっと隙があったり抜けている一面を知るとその人の事をより好きになったり好印象になったりしますよね。
自己紹介の場面においても、自分の印象とは逆の印象でちょっとダメなエピソードを盛り込むと、人はグッと親近感を感じやすくなります。
「自分の意外な一面が分からない」という人は周りの人に自分に対してどんな印象を持っているのか聞いてみましょう。そして、その印象とは反対のイメージを持たれるような部分でちょっとダメなところを探してみてください。
例えば:とても厳しい印象がある人
反対のイメージは「厳しくない、あまい」
意外な一面→「犬を飼っていてついつい似合う服を買ってしまう」
人柄が分かるようなエピソードをぜひ盛り込んでみてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
自分の事をアピールするのが苦手な人でも上記のポイントやコツを知っていると、印象に残る自己紹介で出来るかもしれませんよ。前準備や練習の必要はありますが、関係性を続けていきたいと思うなら工夫してみてもいいですね。