【環境】SDGs目標が掲げられてから2024年までにファッション業界に起きた変化~日本編~

【環境】SDGs目標が掲げられてから2024年までにファッション業界に起きた変化~日本編~

SDGs、サステナブル、アップサイクルなど近年よく耳にするようになったキーワードってありますよね。来年2025年はSDGs目標が定められてから10年目の年に当たります。

 

そこで今回は、SDGsが定められてから2024年の現在までに、ファッション業界で起きた変化について、日本と海外の取り組みをご紹介。今回は第1弾として”日本におけるSDGs目標までの歩み“についてご紹介します。

具体的な企業のエピソードやファッション業界がどのように変化していくのかなど見ていきましょう!

 

 

そもそも「SDGs」とは?

当たり前のように言われているSDGsですが、今一度おさらいしてみましょう!

 

 

SDGs目標

 

SDGsSustainable Development Goals)は、2015年に国連で採択された「2030年までに達成すべき17の目標」から成る持続可能な開発のための指針です。環境問題を始め人権や文化などさまざまな問題が含まれており、ファッション業界もこの目標に向けた解決を進めています。

 

 

日本のファッション業界の変化

 

  • 環境に優しい素材の活用

日本のファッション業界では、環境に優しい素材の使用が進んでいます。

 

例えばユニクロは2020年から「リサイクルポリエステル」などを使用した製品を展開し、活用が進んでいます。リサイクルされる素材は「ポリエステル」以外にも「コットン」「ナイロン」なども展開されており、「リサイクルダウン」も大きな取り組みとして紹介されています。 

 

 

ユニクロ

 

また、ユニクロは「Re.UNIQLO STUDIO」をロンドンに立ち上げ、小さなほころびが出来て着れなくなった洋服の修理や、自分好みにリメイクをする方法など1枚の洋服を長く着用するためのプロジェクトを立ち上げています。

 

 

その他にも購入者から集めた不要になった洋服を、支援物資として世界へ届けたりと、世界的な大企業としてファッション業界を引っ張っていく運動を展開中です。 

 

オンワード樫山

 

企業のオンワード樫山は2009年より「オンワード・グリーン・キャンペーン」を実施し、累計15万人、780万点の衣類を引き取った実績があります。(現在も進行中)

 

引き取った衣料品はリサイクルとリユースを行い、リサイクルとしては固形燃料への再生や再生繊維製品として毛布や軍手を生産。新しく生まれ変わった毛布や軍手は日本赤十字社と協力し世界の被災地支援などに活用されていると言います。

 

 

さらにリサイクルポリエステルを使用したスーツやジャケットなども発売し、企業としての環境責任を果たしています。

 

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【関連記事】手ぬぐいは環境にやさしいアイテム。その理由と手ぬぐいの使い方についてご紹介。

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  • 持続可能な生産プロセス

持続可能な生産プロセスへの転換も進んでいます。 

 

ユニクロ

 

ファーストリテイリング(ユニクロの親会社)は、2018年に「ジーンズ生産場面における水の使用量を90%削減する洗浄技術」を発表・導入しています。これにより、ユニクロのジーンズ製造において特に効果を発揮し、大量の水が必要とする従来のプロセスを革新しました。

 

東レ

 

さらに、繊維メーカーの東レは、再生可能エネルギーを使用した生産プロセスを導入し、二酸化炭素排出量の削減に重点を置いています。具体的な取り組みの一例として、2022年に再生エネルギーである風力発電を使って本社の電力を全てまかなえたという実績もあります。

素材メーカーとしてカーボンニュートラルな生産や環境に配慮した製品作りだけでなく、企業全体のサステナビリティ化戦略のとして評価しています。

 

 

  • 消費者教育と啓発活動

自社製品の発展にだけでなく、ファッション業界では消費者教育と啓発活動も積極的に行われています。

 

 例えば、国際環境NGOのグリーンピース・ジャパンは、日本のファッション業界の環境問題に関するキャンペーンを展開し、私たち消費者へ情報を届けています。消費者は自分の購入行動がどのように環境へ影響を与えるのかを考えるきっかけにもなりますね。

 

 

 

また、セカンドハンドショップやリサイクルショップの増加も見られます。例えば、「メルカリ」は、使わなくなった衣類を売買するプラットフォームとして人気を集めており、衣類の再利用を促進しています。ファッションの循環型経済を推進し、廃棄物の削減と資源の有効活用に貢献しています。

 

 

「環境に優しい行動を…」と思うと壁が高いように感じますが、メルカリや古着を選択することもサステナブルな選択です。エコバックを使用すること、ペットボトルではなくマイ水筒を持ち歩くのも環境保護の一環です。 

SDGs目標が掲げられてから9年、目標達成の2030年までは後6年となりました。ニュースを見れば温暖化に関する問題ばかりが報道されますが、私たちは少しづつ自分が出来る一歩から歩み始めているんですよね!

 

これからも自分に出来る範囲から少しづつ行動していきたいですね!

 

 

次回は第2弾として海外での取り組みについてご紹介したいと思います。そちらも是非ご覧くださいね!

 

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