冬の寒さが訪れると、暖かくて快適なニットウェアが大活躍します。しかし、愛用のニットが毛玉や摩耗で見た目を損ねるのは残念なこと。ニットは素材によって異なるケアが必要です。今日は、お家でできる素材別のニットケア方法についてご紹介します。
■ウールニット
ウールは羊の毛から作られる天然繊維です。
羊の毛は刈り取られ、紡績して糸にされます。ウールは暖かさ、吸湿性、弾力性に優れている素材ですが、毛玉ができやすく、縮みやすいのが特徴。ウールニットのお手入れには、手洗いが最適です。ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、ニットをやさしく押し洗いしましょう。絞るのではなく、水分を優しく押し出してから、平干しで乾かします。毛玉ができた場合は、専用の毛玉取り器で丁寧に取り除きます。
■カシミアニット
カシミアは、カシミアヤギから作られる高級な天然繊維です。非常に柔らかく、軽量で保温性に優れています。
その柔らかさから多くの人に愛される素材ですが、デリケートなので特別な注意が必要。カシミアニットもウールと同様に、手洗いが適しています。洗濯後は形を整えて平干しにし、直射日光を避けましょう。毛玉は手で優しく取り除き、カシミア用コームで丁寧にブラッシングすると良いでしょう。
■アクリルニット
アクリルは石油から作られる合成繊維です。
ウールに似た質感を持ちながら、耐久性や洗濯のしやすさ、色のバリエーションの豊富さが特徴です。アクリル素材のニットは手入れが簡単で、日常使いに最適。洗濯機で洗えるものが多いですが、製品の洗濯表示を確認してください。色落ちや形崩れを防ぐために、ネットを使用し、他の衣類と分けて洗うことをおすすめします。乾燥機の使用は避け、平干しで乾かしましょう。
■コットンニット
コットンは綿花の種子の周囲に生える繊維から作られる天然繊維です。通気性、吸湿性に優れ、柔らかく肌触りが良いのが特徴です。
しかし、洗濯による縮みや型崩れに注意が必要です。冷水で優しく手洗いし、軽く絞ってから平干しに。コットンは比較的毛玉ができにくい素材ですが、見つけた場合は毛玉取り器で取り除くことができます。
いかがでしたでしょうか。
ニットの素材に合わせた適切なケアを心がけることで、長く愛用することができます。日々忙しい中でも、これらの簡単なケア方法を取り入れて、冬のおしゃれを楽しみましょう！