毎年5月の第2日曜日は母の日です。2023年は5月14日日曜日が母の日に当たります。
母の日のプレゼントと言えば “赤い花のカーネーション” が有名ですよね。でもなぜカーネーションを母の日に贈る習慣になったのか、ご存じでしょうか。
今回は母の日にカーネーションを贈る理由についてご紹介します。その理由を知るとプレゼント選びにも参考になりますよ。
■アメリカから始まった母の日
お母さんへ日頃の感謝を伝える日が“母の日”とされていますが、日本における母の日の起源はアメリカにならって始まった文化と言われています。
アメリカの母の日の起源は100年以上前の1907年頃に遡ります。
社会活動家として活躍していたアン・ジャーヴィスの娘、アンナ・ジャーヴィスが亡き母を思い、母親が教師をしていた教会へ母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾ったのが始まりと言われています。
その翌年の1908年5月10日、ジャーヴィスはすべての母をたたえる記念式を教会で開催します。その礼拝にジャーヴィスは出席しませんでしたが、出席者全員のために500本の白いカーネーションと電報を送りました。
アンナ・ジャーヴィスは白いカーネーションを選んだ理由としてこんな言葉を残しています。
「その白さは母の愛の真実、純粋、広い慈悲をシンボライズする。その匂い、彼女の記憶、そして彼女の祈り。」
(ウィキペディアより一部抜粋)
これに賛同した人々やマスメディアの力により「5月10日は母の日」と記念日になり、その後1914年に「母の日は5月の第2日曜日」としてアメリカで定着していきました。
■カーネーションが白から赤へ
アンナ・ジャーヴィスの活動により、母の日には白いカーネーションを贈るというのが定着していく一方で、赤いカーネーションも市場に出てくるようになりました。すると花の色に対して疑問をもつ意見も出てきたのです。
というのも、クリスチャンの間では、白いカーネーションは十字架にかけられる前のキリストとマリアを表し、赤いカーネーションは十字架にかけられた後のキリストの赤い血を表していると言われています。
アンナ・ジャーヴィスの母もクリスチャンだったこと、白いカーネーションは亡き母が好きだった花であることも関係し、ジャーヴィスは白いカーネーションを祭壇に贈りました。
赤にするか、白にするか話し合いがなされた後、それぞれを以下のように区別する提案だされます。
赤いカーネーションは母が健在は人
白いカーネーションは母がすでに亡くなっている人
しかし、色による差別化をすることですでに母親を亡くしてしまった子どもが傷ついてしまうのではないだろうか?という意見もあり、白いカーネーションではなく赤いカーネーションを贈ると言うのが定着したと言われています。
■日本に入ってきたのは明治~大正時代
アメリカで産声を上げた“母の日”ですが、日本にその文化が入ってきたのはいつごろなのでしょうか。
日本に入ってきたのは明治末期~大正時代と言われています。当時、青山学院で教師として働いていたアレクサンダー女史が、アメリカの母の日を紹介したのが始まりです。その後、キリスト教関係者によって母の日の意味や活動が広まり、1949年頃から日本でも「第2日曜日は母の日」として定着するようになったと言われています。
また“母への感謝をしめす記念日”である“母の日”は日本だけでなく、世界中でも広がっていったと言います。アメリカの影響を受け、第2日曜日を母の日として制定している国は多いようですが、国や宗教の違いによって3月や8月などその国々で異なった日で開催されていると言います。
日本ではアメリカと同様に赤いカーネーションを贈るのが一般的ですが、海外によっては菊の花や、ラッパスイセンを贈るなど花の種類が違うようです。
日にちや文化は違いますが、母を敬い感謝を伝える気持ちや全世界共通ですね!
■母の日に、いつも頑張ってくれている肌を想うギフト
お母さんへ「いつもありがとう」と一緒に肌を気遣うギフトを贈りませんか。
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