【伝統×革新】ハイブランドも恋をした?日本の伝統工芸とのコラボ遍歴

【伝統×革新】ハイブランドも恋をした?日本の伝統工芸とのコラボ遍歴

 江戸切子、南部鉄器など古くから愛され続けている日本の伝統工芸。

インバウンドで魅力が再発見されているなか、グッチやエルメスのような高級ブランド(ハイブランド)も日本の伝統工芸を取り入れたアイテムを展開してきました。

 

今回はハイブランド×日本の伝統工芸と題し、どんな工芸品がコラボされてきたのかをご紹介したいと思います。

 

■エルメス (Hermès) x 京都マーブル (Kyoto Marble)

エルメス×京都マーブル

 

エルメスは、京都の伝統的なマーブル染め技術を持つ「京都マーブル」とのコラボレーションで、限定版のコンスタンスバッグやスカーフを発表しました。この技術は、手作業で行われるため非常に時間がかかり、独自の美しさを持つ仕上がりが特徴です​ ​。

 

現代のインクジェットでは表現できないと言われる京都マーブル。

エルメスHPで公開されている「世界をめぐる足跡」で製造過程を見ることができます。

見た目の「美しさ」だけでなく、作業工程を知ることでアイテムへの愛着が増します。

 

 

■グッチ (Gucci) x 京友禅 (Kyoto Yuzen)

 

グッチ x京友禅

 

グッチは、京都の伝統的な染め技術「京友禅」とのコラボレーションで、特別なアイテムを制作しました。京友禅の美しい柄と色彩を取り入れたバッグやドレスは、伝統とモダンが融合した独自のデザインとなり、非常に高い評価を受けました。このコレクションは、グッチの革新的なデザインと日本の伝統技術の美しさを見事に表現しています​ ​。

 

また2024年はグッチ製品が日本で正式に紹介されてから60年目のアニバーサリーイヤー。東京にあるグッチ銀座ギャラリーでは日本の伝統工芸作家とコンテンポラリーアーティストがヴィンテージのハンドバックをリメイクするという企画を開催。

「Bamboo 1947: Then and Now Celebrating 60 years of Gucci in Japanバンブーが出会う日本の工芸と現代アート」展

会期:20248/29/23 ※入場無料(予約不要)

 

 

■ナイキ (Nike) x BUAISOU

 

ナイキ x BUAISOU

 

ナイキは、徳島県の藍染め職人集団「BUAISOU」とのコラボレーションで、伝統的な藍染め技術を使ったスニーカー「NIKE ISPA Drifters」を2020年に発表しました。このスニーカーは伝統的な足袋のデザイン、リサイクルNikeZoomXフォームなどの最先端高機能素材などを使用した、日本オリジナルのアイテムです。

 

藍染職人が一つ一つ手作業で染色を行ったため、手仕事の味わいが楽しめる1足となりました。

 

 

 

■ゲラン (Guerlain) x 有田焼 (Arita Porcelain)

 

ゲラン  x 有田焼

 

フランスの高級化粧品ブランドであるゲランは、有田焼の職人と協力し、限定版の香水ボトルを2017年に制作しました。誕生から100年近い時が経っても愛されているゲランのアイコニックな香り「ミツコ」と、400年以上の歴史をもつ有田焼のスペシャルボトルがリリースされ、その美しい柄も話題になりました。

 

11つ職人の手作業によって製造、絵付けがおこなわれたスペシャルボトルは、華やかさと繊細さが見事にMIXされたアート作品のようです。詳細

 

 

 

■肌触り抜群!和紙の洋服OneLuck

 

和紙素材のアイテムを展開しているOneLuck

「子どもの肌荒れを何とかしたい!」という代表の想いから始まったOneLuckは赤ちゃん用のロンパースを始め、大人用のTeeやタオルなど和紙素材を使ったアイテムを扱っています。

 

OneLuckが使用してる和紙素材は麻の一種であるアバカが原料です。

麻=涼しい=夏素材 を認識されているように、和紙素材も同じように夏におススメです(冬も保温効果があるので、ニット下のインナーとしても実はおススメなんです)

 

 

自然由来の機能として、吸水性はもちろんのこと、静菌性(細菌の発生や増殖をおさえる力)や消臭性にも優れているのが和紙独自のいいところ。さらに、接触冷感があるので夏素材としてますますおススメしたいです。

 

・結婚祝い、出産祝いなど晴れの日のお祝いに選ばれている和紙タオル

 

・「え?これ紙なの?」と誰かに話したくなるTee

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

その他にも日本の伝統的な絞り染め技術のひとつ「有松絞り」や京都職人による刺繍仕上げのドレスなど、工業製品では作り出せない職人技術は工芸品だけにとどまらず、ハイブランドのアーティストたちも魅了するんですね。

 

アイテムの表面だけでなく、工程や背景を知ることで興味や愛着がわき長く着用しようと思うのもSDGsのひとつかもしれませんね!

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